就活くたばれデモ@TOKYO


新年早々から告知です。
若い人から頼まれたんでね。
 
2009/11/29のエントリーで触れた、「就活くたばれデモ」が東京でも開催されるそうです。

就活くたばれデモ@TOKYO開催要項ページ

デモの概要(正式決定)
■日時:2010年1月23日
■当日の解散・集合場所等
 14時:水谷橋公園に集結
 14時半:簡単な事前説明等を行います
 15時:デモ出発(この時間は厳守でお願いします)
 リクルートHRマーケティング文部科学省経済産業省厚生労働省
 終了次第:日比谷公園にて解散


「なんで土曜日開催なのなの?」とか「なんで一回限りとか言っちゃうの?」「なんで『ストレス発散』とか言っちゃうわけ?」「なんで既存団体との接触をいやがるの?」「目的はなんなの?」とか、いろいろ突っ込みどころ満載ですが、ここは「大人のスルー力」が試されてると思って、ぐっと我慢です。


とういうことで、札幌で火がついた動きが、ぼつぼつとではありますが、いろんな地域に飛び火していっているようですな。


第二子の出産予定日が1/20なので、なんとかぎりぎり私も参加なり見学なり出来そうな日程です。
常日頃、「シュウショクカツドーなんて、キモいから、この世の中から消えてなくなってしまえばいいのに」と思ってるんで、なんとか参加なり見学なりしたいもんだと思ってます。
(かえすがえす申し上げますが、「なんで土曜日なの?」とかいう質問はこういう時はしちゃいけないんですw)

みなさんも、ご都合があえば、参加/見学/カンパなど、よろしくお願いします。



ところで・・・
 


就活ってやっぱキモいよね。


いや、まじで。
キモくね?


「自己分析」とか「会社研究」とかいっちゃってるけどさ、自己なんて自己で分析できないって。
会社研究とか業界研究とか言い出すけど、そんなの研究できるはずがない。財務三表でもならべて二十歳やそこらの若い人が「うーん」って唸ってみせたって、なんのご利益もない。

で、内定取れなかったら、杉村太郎とかの胡散臭い連中が「自己分析が足りない」「会社を知らなさすぎる」とかぬかすわけでしょ。


水伝以上に、イカガワしい。


それになんですか、あの、「リクルートスーツ」とかいう格好は。あんなのなんで着ちゃうわけ? あんなの着せる方も着せる方なら、着る方も着る方です。みんな同じ格好して/させて、恥ずかしくも何ともないんですかね?
でまた、あのリクルートスーツなんて、着回しできるのなんて、よくて半年です。社会人になって会社で仕事しだしたら、あんな格好、恥ずかしくてすぐにできなくなります。なんでちゃんとしたスーツを買おうという気にならないのかね。

断言してもいいですが、「リクルートスーツ」なんて言葉、1990年代にはいるまで、存在すらしなかった。
その証拠に、吉岡秀隆演じる寅さんの甥っ子が就職活動の行き詰まりに悩む、「男はつらいよ」の第四十六作「寅次郎の縁談」を一辺でもみてみてください。純くん・・・もとい、吉岡秀隆は、面接いくとき、薄茶のスーツを着てセカンドバック(!!)をもって出かけてますからね。事実、私の子供の頃の記憶でも、就職活動してる大学生のおにーちゃんおねーちゃんって、いまよりもっと多種多様な服装をしてました。

まあ、きっと、どこぞの広告代理店なりカモメ印の雑誌屋さんなりが、お得意の『秘技・横文字並べ」でも繰り出して、「セグメンテーション」とかいいながら、ムリクリ市場と需要を作り出して、人の足元をみて金を巻き上げてるからこそ、こういう奇習がひろがるんでしょうな。


ホメオパシーより、胡散臭い。



そんなこんなで、私は「就職活動」なるものが、大嫌いです。

大人の都合で採用枠を広めたり狭めたりしときながら、「自己分析が足りない」「業界研究が浅い」などとの言い掛かりをつけて、「自己責任」の美名のもと、責任を若い人に押し付ける。
その一方で、「勝つ為なら、これを着ろ」とお仕着せのスーツを押し付けたり、説明会への交通費などで、若い人からなけなしの金を巻き上げる。


きょーびね、田舎のヤクザでももうちょっと小奇麗なシノギするっちゅーの。


こんな、「大人の都合と欲得のオンパレード」で、若い人が翻弄されてていいわけがない。こんな小手先の小金稼ぎで、若い人が人生悲観するなんて、あっていいわけない。

いや、マジで。いっぺん冷静に考えてみ。


「社会人への通過儀礼」とか「自分を見つめ直すいい機会」とか「一生の仕事を見つける為には通らなければ行けない道」とかさ、そういう、戦前の陸軍の「戦陣訓」にも採用されなさそうなあやふやな精神論はさておき、いまの「就職活動」のあり様を考えてみ。
やっぱおかしいでしょ。こんな苦労(それも愚にもつかない苦労)を大学3年生に課しているって、社会として歪でしょ。


で、この「新卒至上主義」ってのは、とどのつまり「プロパー至上主義」と「コミットメント至上主義」という、日本型雇用慣習の悪しき面に一直線でつながっているわけです。

そう考えると、この意味の分からない新卒諸君の就職難というのは、大人にとっても他人事じゃないはず。


若い人だけじゃなく、おっちゃんもおばちゃんも、いっしょに暴れた方がええと思よ。


ということで、今日は、告知と与太話でした。
本年も、よろしく!