図書館のホームレス

2008-08-30とかホームレスに人権があるだなんてただの屁理屈だよ - よそ行きの妄想その辺の話をふまえつつ。

最初に極めて卑怯なことを言います。*1

「お前ら、いっぺん、ホームレスやってから、言え!」

もうね、こんなこと言い出してから議論するのってむちゃくちゃ卑怯。「人権」とか「正義」とかそこらへんの正論を振りかざして議論するのと同等以上に卑劣で卑怯。 で、俺自身のホームレス体験も、わずか1年足らずでしかないのに、わかったような口を聞く時点で、もう最低。 

最低を認めながらですが、あまりにもナイーブすぎてもうね、どうも話にならないとおもう。

特に、id:Romanceさんよ。いっぺん一緒にどっかのドヤで寝泊まりしますか? いやドヤならまだ生温い。 寒風吹きすさぶ二月の夜寒のなかいく当てもなく新宿界隈をぶらついて、お日様がでたあとに、出勤途中のリーマン諸君からの侮蔑の目線を浴びながらどっかのベンチで寝転んでみますか。むろんお昼はマクドかどっかの残飯です(マクドの残飯、結構うまいのよ。)で、夕方になったら、あなたが特に指摘する「女性のホームレス」が売春に及んでいる声を聞きながらオナニーしているおっさんホームレスの隣で、また一緒に残飯くってみましょう。そしてまた、二月の夜寒のなか彷徨するのです。

ああああ。書いてたら昔のこと思い出してつらくなってきた。

別にね、「そんな体験もないくせに知ったような口を聞くな」とか言うつもりは毛頭ありません。体験してないことを語れないわけじゃない。しかし、人間の節度として、特に自分で「正義だ」「正論だ」と思う話をする時は、どうかもう少し慎重な物言いを心がけてもらいたい。

id:Romanceさんは脚注で「貧弱な経験の範囲ながら」とおっしゃっていますが、

「小便垂れ流しのホームレス」は糖尿病の悪化などで、慢性的な尿失禁になってるケースが多いと思います。*5
ホームレスだってほとんどみんな清潔でありたいと思ってるし、好き好んで糞尿垂れ流しになんかなりません。そこまで無頓着にもならないものです

という物言いは、元ホームレスとして、看過できないものがあります。確かに糖尿病を患うホームレスは多い。しかし、それはあの匂いの原因じゃない。 私は二十代中頃にホームレスをしていたため尿失禁も糖尿もなかったですが、新宿の伊勢丹近辺を彷徨していたとき、「悪臭をまき散らすホームレス」として警察に排除されたことがあります。ってかね、ぶっちゃけ洗濯すんのも風呂はいるのもめんどくさいのよ。そこまで人間、無頓着になれるんですよ。  無頓着でいたいからホームレスしてんですよ。

もちろん俺の昔のように、自堕落の果てにホームレスになった人間ばかりじゃないこともわかってる。でもね、元ホームレスとして断言しよう。 それが仮令「小泉の構造改革」のあおりを食らったリストラリーマンの末路であろうともホームレスやってる奴は、みんな多かれ少なかれ自堕落で無頓着だ。 で、id:Romanceさんのような「正義の念で突き動かされてるホームレス支援者」をどうやって利用すれば、自堕落で無頓着な生活を続けることが出来るかちゃんと計算出来るだけのちゃっかりさを持ち合わせてるんだよ。そうでないとホームレスやっていけない。

だから、「図書館で彼らを暖かく受け入れて問題を可視化させる」なんて話したら、たんにその施策に便乗するだけ。 で、便乗しつつ内心では「可視化される存在でいたくないからホームレスしてんのに、なんでこんな親切の押し売りするんだろうなぁ」と舌を出してる(ここでは、「そこまで積極的にホームレス受け入れたら、一般人が寄り付かなくなって、折角の可視化が無駄になっちゃう」というそもそも論は休憩)。

ああ。俺もう最低。 昔の自分を引っ張りだしてくるあたり、最低。*2 
「人権」とか「平和」とか振りかざして相手の言論を封殺しようとする一昔前の左翼ぐらい最低。 

で、問題は、「公共の場所からホームレスを排除すべきかどうか」だった。

排除出来ない理由がわからない。

id:chnpkさんのように、人権があるとかないとか、フーコーがどうしたとか、そんな話する必要ない。そんな話が必要なほどのことじゃない。まあ、そんな話に確信犯的*3に仕立ててるんだろうけどさ。

たんに、「参加者にルールを守るように求めている場にルールを守れない人間がきたら、参加者として認めない」ってだけの話じゃん。
「公共の場所に参画する際に、自分の言動や容姿が相手にどのような印象を与えるか慮れない人に公共の施設を使わせない」ってだけの話でしょ。

図書館で騒ぐ馬鹿高校生も 図書館の子供室以外で子供を放置し続ける親も、公立図書館によくたかる同和系の紳士録を売りつける同和ゴロも、ルールを守れないんだから排除すりゃいい。 その排除の理論は人権蹂躙でもなんでもない。

その考え方のどこがだめなのか。

むしろ、ホームレスだけを暖かく迎え入れるという視点こそ、雨宮処凛あたりから最近流行りだした「ナウでヤングな反貧困」という流行にだけ乗っかって流行の世論を振りかざし、貧困問題以外を不可視化させる、極めて危険な排除の理論だと言わざるを得ないと思う。

酔っているのでここぐらいにします。
ぐにゃぐにゃした変な文章になってしまい反省しきり。

*1:以下エントリー全体がid:itumadetabeteruさんへお約束した内容と大幅にずれていることも含めて極めて卑怯。 そこいらのことは明日以降改めて。

*2:しかしここら辺の話は、子供が出来た今、「過去の総括」として何らかの形で書きたいと思ってきた。 従って何らかの形で当時のことを書くつもりではいる。

*3:誤用上等

餃子

ここまでメディアで餃子餃子といわれると、久しぶりに餃子食べたくなってきた。


ってことで明日友達呼んで、家で餃子食べることにしました。
そんな告知のメールを友人に送ってたらふっと思ったんだけど、今回の「毒入り餃子」騒動、なんかちょっと違和感を感じる。 これはあくまでも「社会人の素養」って所にだけ立脚した直観なんだけれども、なんだか強烈な違和感を感じる。

今回の騒動って、結局、
1。「餃子を食べて中毒症状を起こした人が出た」
2。「その餃子は中国製だった」
3。「中国製の食品は以前から安全に疑問符が付いていた」
4。「したがって、製造元にて異物混入した疑いがある」
っていう理屈が背景にあるわけでしょ?
これ、2。と3。の間って、三段論法モドキでしかなくて、単なる論理の飛躍だよね。こういう論理構造で大騒ぎして、結果論的に赤っ恥かくパターンって結構多いような気がする。 なので心ある社会人なら、こんな脆弱な論理構造だけを頼りに確固たるエビデンスが揃わないうちに騒ぐなんて馬鹿な真似はしないはず。

もしこれ、国内での流通過程で毒物が混入してたってことが判明したら、おおごとだよ。支那相手に国家的赤っ恥かくことになっちゃいますよ。

常夜鍋

どんなサービスでもそうだとおもうが、初めて利用するときというのは、肩に力が入る。
本当は書きたいことがあって、それを書こうと思って、はてなで日記を開設させてもらったんだけれども、その本当に書きたいものというのはどう頑張っても批判めいた文章になること必至で、そんな文章を開設後初エントリーとして掲げたくはない。そんな所詮自己満足にしか過ぎない自意識過剰な肩の力の入りかたではてなダイアリーを開設してみたわけだ。

まあ、とにかく。みなさん、はじめまして。

ということで、記念すべき第一回目の記事は、今日の出来事を食べ物を中心に愚にもつかない日記風に書いてみることにした。

今日は平日だけれども、俺もかみさんも仕事が休み。こんなの半年ぶりぐらいだ。平日だから子供は保育園に預ける事が出来る。預けてひさしぶり(子供が生まれてから初めてじゃなかろうか?)に二人っきりでデートでもしようやってんで、夫婦そろって子供を預けに行った。
俺としては「ちゃんとした洋食」が食べたい気分だったので、保育園に預けてからそのまま青山一丁目の駅から銀座に出て、なんだかんだと買い物しながら、http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002430/か、もしくはちょっと足を伸ばしてhttp://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13002340/で、ナポリタンとオムライスというもうどうしようもなくグズグズでベタだけどもある意味折り目正しい「洋食の昼ごはん」に浸りきりたかった。

しかし好事魔多し。預ける際の検温で、ガキが七度八分の熱を出してることが判明。判定ラインぎりアウトで預けられない! ってか預けられたとしても、あの熱だったら、デートどころじゃないですよ。結局家につれてかえって、二人で看病することにした。 昼飯も作ってると大変だから、なんか買って帰ろうってことになって、http://r.tabelog.com/tokyo/rstdtl/13013934/ でサンドイッチをテイクアウトにしてもらって、家で食べることにした。 しかしモルチェのあの雰囲気で、子づれがうろうろしてるのは、周りに迷惑だったな・・・ 

家かえってからも、子供はぐずるし、部屋は片付かないしで、全工程があたふたするという「家事の負のスパイラル」に陥ってしまい、なんにも物事が片付かない。 こんなときは、晩ごはんもちゃっちゃっと作れるのがいい。

で、奥さん。 そこで、常夜鍋ですよ。

具は、ほうれん草・豚。以上。
出汁は、日本酒と水を1:1、そこにニンニクと生姜をひとかけづつ。以上。
たれは、レモンと醤油。以上。

ね、超簡単。

日本酒と水を土鍋に張って、ぐつぐついってきたら、ニンニクと生姜を入れる。 いい匂いがしてきたら、豚をしゃぶしゃぶっとやって、レモン醤油につけて食べる。 そのあと、ほうれん草を投入し、またしゃぶしゃぶ。次に豚。その後ほうれん草。またそのあと豚、ほうれん草・・・とどんどん食べられる。ってかとまんない。

10年前の自分に教えたい料理の始めかた - good2nd を読んで、「俺も料理はじめようかな・・・って思ってる人がいたら、是非このレシピを身に着ける事をお薦めします。 極めてシンプルな材料を極めてシンプルな方法で調理するから、敷居が低いよ! って意味じゃなく、「ちゃんと丹精込めて作られた材料を、台所でも手を抜かずにありがたく扱えば、きっちりした味が楽しめる」という「食べ物に対する基本的な心構え」が美味さとともに骨身にしみると思うんだ。

まあ、一度、お試しあれ。